リアホナ2012年7月号 福祉のABC 21

    福祉のABC 21

    (地域福祉部) 

    一致

    わたしたちが家族や教会にあって自立し,より霊的に強くなるために一致はとても大切です。家庭であっても,3人の会長会,30人の支部,あるいは300人のワードであっても,天の御父と一致し,イエス・キリストと一致し,周りの人々と一致することにより,わたしたちの霊性は高まります。結果として,主はもっとわたしたちを祝福することがおできになります。

    イエス・キリストはすべてにおいてわたしたちの模範であられます。一致について考えるときも,主の模範から学びます。救い主は御父と一つであることを,生涯のあらゆる段階で,わたしたちに教え,示してくださいました。これは天の御父とイエス・キリストが同じ一つの肉体を持っているのではなく,目的において一致しておられるという意味です。主の「とりなしの祈り」を通してわたしたちは,御二方と一つになるよう強く望まれているということを知ることができます(ヨハネ17:21参照)。さらに,わたしたちは互いに一つとなるよう求められています。「わたしはあなたがたに言う。一つとなりなさい。もしもあなたがたが一つでなければ,あなたがたはわたしのものではない。」(教義と聖約38 :27 )

    ヘンリー・B・アイリング管長は一致が特定の人に付与されたものではないと述べています。「御父は,一致の喜びを与えることを強く望まれていますが,それは独りでは得られないのです。ほかの人と一緒に求め,ふさわしさを示さなくてはなりません。ですから,祝福を与えるという目的を持って,神がわたしたちに集まるようにと勧告されたのは,驚くことではありません。神はわたしたちに,家族として集まるよう望んでおられます。また,クラス,ワード,支部を設立し,しばしば集まるように命じられました。神が意図されたそのような集まりに,すばらしい機会が待っているのです。わたしたちは祈ることができます。そして喜びをもたらし,奉仕の力を強めてくれる一致に向けて努力することができるのです。」(「一つに結ばれた心」『リアホナ』2008年11月号,69)

    トーマス・S・モンソン大管長は次のように述べています。「わたしたちは互いに強め合い,励まし,慰めを与え,信仰を築くため,6か月ごとに集まります。……主の御霊を感じるとき,耳を傾ける一人一人が啓発され,高められ,慰めを得ることができます。」(「再び集うとき」『リアホナ』2012 年5月号,4)個人がともに集まり,信仰と心を合わせて祈り,仕えるなら,偉大な奇跡が起こるのです。

    モルモン書には,一致に関する実例がたくさんあります。一つの例は,ある戦いの中に見られます。ラコーニアスはギデアンハイから警告を受けました。ギデアンハイが,自ら軍を率いてニーファイ人を滅ぼしに来るというのです。ラコーニアスは民に布告を出し,民を一か所に集めました。ラコーニアスは民を一致させるために手段を講じたと言えるでしょう。モルモン書には次のようにあります。「そして彼らは,敵に対して防備を固め,同じ土地に一団となって住んだ。……自分たちのすべての罪を悔い改めた。そして,主なる彼らの神に祈りをささげ……た。」(第3 ニーファイ3 :25 )それに続く数年間,ニーファイ人はさらに一致をはぐくみ,霊性を増していき,ついには敵を倒したのです。

    一致をはぐくむのは簡単ではありません。しかし,さらに一致するために一人一人が実践できる基本的な原則を,わたしたちは福音を通して学んでいます。アルマは,モルモンの泉で大切な教えを説きました。「また彼は祭司たちに,決して互いに争うことなく,互いに和合し,愛し合って結ばれた心を持ち,一つの信仰と一つのバプテスマをもって,一つの目で将来を見詰めるようにと指示した。」(モーサヤ18:21)憎しみ,うわさ話,無視,あざけり,悪意,傷つけたいという衝動を抑える治療薬として,ウークトドルフ管長はただ一言「やめなさい!」と言いました(「憐れみ深い人たちは憐れみを受ける」『リアホナ』2012年5月号,75)。2000年以上も時を隔てた二人の預言者が同じ教義を説いているのは心強いことです。

    アイリング管長は,わたしたちが一致するためには,啓示を求め,啓示を受け,謙遜になるよう努力し,互いの良い点について話す必要があると教えています(「一つに結ばれた心」参照)。これらの原則を教えた後で,アイリング管長はこう述べています。「一致が深まるなら,主は,世の中では奇跡と考えるようなことを行うことがおできになるでしょう。義のうちに完全に一致するならば,聖徒たちは主のあらゆる目的を達成できるのです。」(「一つに結ばれた心」『リアホナ』2008年11月号,71)

    わたしたちの究極の目標は,日の栄えの王国で父なる神と,その御子イエス・キリストと,自分の家族と,愛する人々と,一つになることです。地上で一つとなって生活することにより,この目標に到達できるようになります。もう一度,モルモン書の教えに目を向けましょう。「そして,彼らの中にはまったく争いがなく,論争もなく,皆,互いに公正に振る舞った。また,彼らはすべてのものを共有したので,物持ちも貧しい者も,束縛された者も自由な者もなく,皆自由となり,天の賜物にあずかる者となった。」(第4ニーファイ1:2-3)◆