リアホナ2008年10月号 News Box 松本市-ソルトレーク市,姉妹都市提携50周年を祝う

    News Box 松本市-ソルトレーク市,姉妹都市提携50周年を祝う

    ──「グレートソルトレークデイ」に名古屋伝道部会長と宣教師たちが参加

    長野県松本市の中央公民館(Mウイング)を会場に,8月24日,「グレートソルトレークデイ」と呼ばれるイベントが開催された。松本市とソルトレーク・シティーの姉妹都市提携50周年を祝う行事の一つとして,長野県松本市ソルトレーク姉妹都市提携委員会主催,松本市教育委員会後援によるものであった。次世代の子供たちの交流をテーマに掲げ,松本市すべての公立小中学校にソルトレーク神殿の写真が掲載されたちらしが配布され,約100人の市民が集った。教会の本部がソルトレーク・シティーにあり,過去にも教会と松本市との交流が頻繁に行われてきたことから,このイベントには教会関係者の参加が要請され,名古屋伝道部のトラベラー会長ご夫妻をはじめ専任宣教師たちがそれにこたえた。参加を打診され快諾した松本支部の川端かわばた洋一よういち支部会長は「このような行政のイベントを通じて一般の方々がソルトレーク・シティーについて知り,教会のことを知り,宣教師と知り合う機会があるというのはすばらしいことだと思います。

    準備段階からのことを考えますと,わたしにとっては奇跡のような経験だったと思います」と語る。参加者全員が集まったホールでは英語教員補助を務めるアメリカ人からソルトレーク・シティーに関するクイズが出題されたり,映像による紹介が行われたりした。教会歴史とかかわりのあるセゴユリ,カモメ,ビーハイブ(蜂の巣)などの言葉が飛び出すと,出席者はそのエピソードに興味深く聞き入っていた。名古屋伝道部のトラベラー会長ご夫妻もあいさつし,宣教師として来日していることや,モルモン書についての紹介を行った。

    その後の分科会では,宣教師が料理教室と英会話クラスを担当し,応募者の中から選ばれた人たちと交流を深めた。学校でもらった案内を見て参加したというある親子は,「料理をしながらアメリカの人と触れあうのはとても楽しいと思いました。一緒に料理を作る中で,子供たちが気軽に言葉を学んだり,文化を学ぶのはとても貴重な体験だと思います。このような機会がもっとあればすばらしいですね」と感想を述べた。

    宣教師が参加者に教えた料理はスコーン。「子供のころからよく食べました。ユタ州に住む人の多くはスコーンが大好きだと思いますので,ユタ州を代表するデザートの一つとしてこれを作ることにしました!」と松本で働くウィリアムズ長老が紹介する。姉妹宣教師や本部から来た伝道部会長補佐の長老たちもそれぞれのクッキングテーブルで参加者たちとスコーン作りを楽しんだ。

    英会話クラスではトラベラーご夫妻も教師として手伝い,参加者と約2時間にわたって英語で交流した。参加者からは「なぜ日本にいるのか?」「宣教師としてどのようなことをしているのか?」など様々な質問が飛び出し,初心者には身ぶり手ぶりを交えながらの交流を続けた。トラベラー伝道部会長は「行政のイベントに教会が招かれて協力するのはたいへん光栄なことだと思います。

    また,自然な形で,宣教師が何をやっているのか,日本にいる目的は何であるのかなど理解してもらえますので,貴重なイベントだと感じています。準備してくださった方々はとても苦労したと思いますが,価値のあることだと思います」と関係者への感謝の気持ちを語った。参加者の中にはアメリカ人とは初めて会話したという男子中学生もいた。「学校で勉強しても,実際に苦労しながら英語でコミュニケーションをしたことはありませんでした。最初は何を言っているのか分かりませんでしたが,こちらの気持ちを考えて,ゆっくり話してくれたり,何度も繰り返して説明してくれたので,だんだん分かるようになりました。外国人の人と話すことが楽しいと感じました」と感想を述べた。

    公式親善訪問団と特設展示

    9月5日,6日にはソルトレーク・シティーから市長をはじめとする公式親善訪問団が松本市を訪問し,記念式典が開催された。5日の夕べに開催された歓迎式典では,過去50年間の交流を振り返り,関係者によるスピーチ,過去の交流記録の上映が行われた。長野地方部の杉本すぎもと一芳かずよし会長夫妻,川端洋一松本支部会長夫妻,全国広報ディレクターのロバートソン夫妻も歓迎式典に招かれ,関係者との親交を深めた。親善訪問団の中にはかつて日本で宣教師として働いた経験を持つブレット・ハムバーガー兄弟もおり,訪問団のディレクターとして松本市との調整に尽力していた。

    6日には松本城に隣接する松本市立博物館で,ソルトレーク・シティーと松本市の姉妹都市提携50周年の歴史を振り返る「半世紀の歩みと絆」特設展示が開幕し,両市の関係者による開会式典が催された。両市の歴史を振り返るだけではなく,ソルトレーク・シティーの文化や生活を紹介する展示や,ソルトレーク・シティーと松本市の小学生による交流の記録なども紹介されている。

    姉妹都市提携を祝う最初の交流として1960年にユタ大学の学生が来日し,演劇による来日公演が行われた。偶然にもそのときのメンバーの一人であったロバートソン長老が50年ぶりに松本市を訪問していたことから,展示された当時の写真を前にメディア各社からの取材を受ける場面もあった。

    来る11月29日には,姉妹都市提携委員会や松本商工会議所の後援を受け,松本支部の会員が中心となって実施する記念イベントが予定されている。教会の信条や教会員の生活について人々に伝える方法は数多くあるが,親交を深め,互いの立場や信条を尊重しながら教会の正しい姿を理解してもらうのは理想的な形と言えるだろう。このイベントは松本支部の会員にとって,半世紀という時を積み重ね交流を深めてきた先人の恩恵を受けつつ,さらに次世代へと交流を広げるための大きな挑戦である。◆