2017年 宗教指導者との夕食会がひらかれる

「信教の自由の喜びをともにする」—インターフェイス・ディナー

 2017年6月6日(火)、アジア北地域会長会の主催によりインターフェイス・ディナーが開催された。会場となった東京都目黒区の目黒雅叙園には、総勢65名が会した。

 2013年から始まり5回目となる今年も、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、そして神道の指導者や研究者、宗教研究者、ボーイスカウト連盟の指導者等、様々な立場の人々が宗教という枠を超えて語り合う場となった。会場に入るや否や、馴染みの顔となった面々と友好の握手が交わされ、多くの人々の間で会話が弾んでいった。

 アジア北地域会長会第二顧問のチェ・ユーフワン長老が開会の言葉を述べ、今年のテーマ「信教の自由の喜びをともにする」を紹介した。信教の自由が存続するためには、異なる宗教間での協力と、協同の奉仕が重要である、とチェ長老は述べた。スピーチの最後には、十二使徒定員会のL・トム・ペリー長老の大会説教、「世界中どこでも―なぜ結婚と家族が大切なのか」※1のビデオが上映され、信教の自由の実践の鍵となるのは、宗教を超えた共通の地盤の確立であることが強調された。

 その後会食が始まると、名刺交換や顔なじみ同士の会話に再び会場が賑わった。毎年この時期は、イスラム教のラマダン(イスラム暦の9月にあたり、この1か月間は世界中のイスラム教徒が夜明けから日没まで「断食」を行うことで信仰を深める)と重なる。アジア北地域会長会の配慮で、会場には祈りのスペースが設けられ、午後7時になるとイスラム教徒の人々による祈りが捧げられた。

 会の締めくくりに、アジア北地域会長会のスコット・D・ホワイティング長老が挨拶をした。アジア北地域会長として今回が最後のインターフェイス・ディナーとなるホワイティング会長は、回を重ねる毎に培ってきた友好関係と友情に惜しみない感謝の気持ちを込めて、次のように述べた。「ここにお集まりになったみなさんは、時には厳しい状況の中で、大切なことを伝えようとしておられることを存じ上げています」と述べた。良いことを行うための努力を惜しまない参加者にねぎらいと謝辞を述べ、続けて語った。「わたしたちの表現や礼拝の仕方は違いますが、それぞれに至高の存在を信じているという共通した基盤があります。その事実に基づいて培ってきた友情、友好関係に感謝し、また、みなさんのその信心深さにわたくしは大いなる敬意を表します」。ホワイティング会長は、個人でできることには限界があるが、共に手を取り合い助け合うことで大いなる事柄が成し遂げられてきたことに言及し、「助けを必要としている人々のために、みなさんのような方々と協力して援助の機会を提供してきたことを光栄に思います。人々の心が和らぐことで相違点ではなく共通点、すなわち、家族の大切さ、友情の大切さ、共に助け合うことの大切さに気づき、多くの人がそれらに心を向けてくださるように祈っています。これからもみなさんのパートナーとして、助けや関心、愛を必要としている人々に手を差し伸べる機会を模索していきたいと願っています」と語った。

 出席者へはアジア北地域会長会からの感謝の表明として、イチゴジャムとアーモンドチョコレートのギフトが贈呈されされた。イチゴジャムの瓶詰は,2011年の東日本大震災の折に教会が自立へ向けて支援した経緯のある宮城県亘理町のNPO法人「亘理いちごっこ」※2の特製品である。教会の所有するカリフォルニアの農場で収穫されたアーモンドが製品の8割以上に使用されている市販のチョコレートも、教会の福祉プロジェクトや自立支援の象徴としてプレゼントされた。

※1 2015年4月総大会

※2 ─NPO法人亘理いちごっこの活動についての詳細はhttp://ichigokko.org/torikumi/#torikumi05を参照