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ソルトレーク・シティー発:2010年6月25日:今月114組の夫婦が,家を,仕事や定年後の生活を,さらには家族との生活に別れを告げた。これから3年間,無報酬で世界344箇所にある末日聖徒イエス・キリスト教会の伝道部を導くだめである。彼らは,3年にわたる奉仕を務め上げた前任者の後を引き継ぐことになる。
台湾台中での3年間の奉仕の業に備える,ユタ州オレム出身の クラーク・ビショップと妻のノラ © 2010 Intellectual Reserve, Inc. 版権所有
世界中の伝道部を導くよう割り当てられた114組の夫婦の中の一組 。ガーナ・アクラ出身のジョン・ブアーと妻のオーグスティーナ © 2010 Intellectual Reserve, Inc. 版権所有
ポーランド・ワルシャワの伝道部会長に召されたばかりの スタン・ニールソンと妻のジュディー © 2010 Intellectual Reserve, Inc. 版権所有
伝道部会長とその夫人はそれぞれ,教会の全5万2,000人の宣教師のうち,割り当てられた地域に配属されている数百人を監督し,訓練する。新たに召された伝道部会長の27パーセントは,合衆国以外の国で奉仕することになる。赴任する土地の言語や文化についてほとんど初体験という伝道部会長もいれば,若いころ宣教師として働いた国に配属される者もいるが,ほとんどの伝道部会長にとって,大勢の宣教師を導くという責任は非常に重いものに感じられるかもしれない。
この7月から3年間,妻ロラリーとともにニューメキシコ州アルバカーキで奉仕するミズーリ州カンサスシティー出身のウェイン・ミラーはこう語る。「この責任に召される人は,自分はあらゆる点でふさわしくないと感じます。この責任を引き受けられる理由はただ一つ,これまでわたしが教会の奉仕をするときに助けてくださった天の御父が,今回も助けてくださることを知っているからです。
1830年に教会が組織されて以来,奉仕してきた宣教師は100万人をはるかに超える。
その宣教師たちを導く伝道部会長は,一人一人の宣教師の働きを指導するという重い責任を担っている。
教会の大管長であるトーマス・S・モンソンは,2009年7月に行われた新任伝道部会長セミナーの中で,以下のように力強く語っている。「皆さんは時々,このように言いたくなるかもしれません。『何かよい変化をもたらすような影響力がわたしにはあるだろうか?わたしはたった一人の人間にすぎない。わたしが働いたところでそんな大きな効果を生み出せるだろうか』わたしは皆さんに,そのような結果になると証します。皆さんが伝道部会長としてもたらす良い影響は計りしれないものとなるでしょう。」
教会の大管長会顧問のディーター・F・ウークトドルフ管長は伝道部会長が宣教師の人生に与える影響は非常に大きなものになり得ることについて,2009年のセミナーでこう述べている。
「皆さんが宣教師に与えられる最大の贈り物の一つ,それは宣教師たちの残りの生涯を通じて心に残るものとなるのですが,それは,御霊に近くある方法を彼らに教えることです。御霊を通して,彼らは自らを動機付け,自らを導きます。そして,彼らは,成長を続けることにより,喜びと満足を得るのです。」
新たに召された伝道部会長たちの経歴は様々である。出身地や,教会における指導者としての経験,また家族構成も多種多様である。新任の伝道部会長の中には,49人のビジネスマン,教育関係者20人,医療関係者11人,プロゴルファーという人も一人いる。
伝道部の指導者として普段監督,訓練する宣教師は平均すると170から180人だが,3年間の任期中に指導する若者は延べ600人前後となる。
伝道部会長は,多種多様な責任を担っている。彼らは,まず自分自身と自分の家族の幸福を維持するよう指導を受ける。伝道部会長は宣教師に,福音の原則を効果的に教えることと,自分自身の健康を維持するように教える。さらに,改宗者のバプテスマと,彼らが教会の新しい会員として順調に歩み始めるようにすることも伝道部会長の責任である。
伝道部会長夫妻は,日々,自分たちの家族の体と心と霊の幸福に心を配りながら,監督下にある宣教師一人一人に対する責任も引き受けている。例えば,約6週間ごとに新任の宣教師を迎え入れ,2年間の奉仕を終えた宣教師を送り出している。宣教師一人一人を個人的に世話し,伝道部の環境に順応できるよう助け,同僚を割り当てる。
妻のジュディーとともにラスベガスの我が家を離れポーランドのワルシャワへ向かうスタン・ニールソンはこう語った。「わたしは自分が若かったころの伝道部会長をとても尊敬していますから,いったいどうしたらわたしが彼のようになれるのか分かりません。」
ガーナ・アクラ出身のジョン・ブアーと妻のオーグスティーナは,ナイジェリア・エヌグ伝道部を管理するように召されたことをウークトドルフ管長から知らされたとき,謙遜にならないと務まらない機会だと捉えた。専任宣教師は,家族生活や仕事の両方で多くの調整が必要となる奉仕である。ブアー夫妻には5人の子供がいる。一人はナイジェリアでの伝道を終えており,一人の息子は現在ガーナの別の地域で伝道中だ。年下の3人の子供のうち,召しに就く両親を助けるためにエヌグへ行く二人は,教会や学校,それに個人的な友達との関係を新たに作り上げなければならない。3番目の娘は両親が不在の間アクラの家にとどまる予定だ。「家族全員が言葉にも行いにも最善を尽くそうと努めています。」ブアーはそう説明した。彼は伝道部会長としての役割を果たすために休職する。
フィリピン・ケソンシティーのライアン・パガデュアンと妻のクリスティーナは,12歳と10歳の娘たちとともにフィリピンの別の地域に移り住むこととなった。「わたしたちは初めてとなる地域の方言を覚えなければなりません。」ライアンはそう説明した。彼らの召しは,新たに開設されたフィリピン・イロイロ伝道部での奉仕で,伝道本部が建設されるまでの間,仮住まいとなる。ユタ州オレム出身のクラーク・ビショップと妻のノラにとって,台湾台中伝道部での召しは,医師としての仕事を中断することを意味する。ビショップは次のように語った。「仲間たちは全員が教会員というわけではありませんが,皆,召しを引き受けたわたしたちの決断を支持してくれています。」ビショップは若いころ台湾で伝道し,今でも多少中国語を覚えている。「この35年の間に中国語は忘れてしまっていました」と言うビショップだが,「それでもこれほど速く思いだせるとは驚きです。これも,この召しに伴う祝福です」と説明している。
妻ノラの方は,これまで台湾に行ったことがない。この召しを受けて以来,夫婦はユタ州プロボの宣教師訓練センター(MTC)で週3回中国語クラスに出席した。ノラはこう語る。「わたしの先生は,伝道期間中の長期目標を立てるのを助けてくれました。つまり,祈ること,挨拶すること,買い物をすること,道を尋ねることなどです。このような場面を考えた後で,それぞれの場面で必要な会話例文を作るよう助けてくれました。台湾で会話ができるように必要な単語や役に立つ表現を学んでいます。」
言語のクラス勉強と個人教授に加え,新たに召された夫婦は毎週,プロボにあるMTCにおいて,教師との一対一による宣教師レッスンに参加している。この毎週の話し合いは,電話,パソコン,または直接面談を通して行われ,訓練を容易にしている。ミラーは次のように説明している。「宣教師の教授用手引き『わたしの福音を宣べ伝えなさい』から毎週宿題が出されます。手引きを学ぶのに加えて,地元で奉仕している宣教師とともに様々な責任や集会に参加するように勧められています。」
伝道部会長に課せられた多くの務めについてさらに訓練を施すために,伝道部の運営のすべてを説明する厳選された資料が箱で届けられる。6月下旬に4日にわたって行われる集中セミナーで,正式な訓練期間が終了する。伝道部会長の任期は7月1日に始まる。ほとんどの伝道部会長はこの召しを受ける前,教会員たちの指導者(ビショップやステーク会長)や,福音の教師,青少年の指導者など,一人の会員として何十年と教会の奉仕に携わってきた経験を持つ。
故郷を離れている3年間は,多くの家族の行事に参加できなくなるが,どの夫婦も伝道部会長として奉仕する召しを進んで受け入れている。
クラーク・ビショップは次のように語った。「多くの人から,どうして行くのかと尋ねられますが,わたしは,依頼されたことを行うことにしているのだとこたえます。わたしはよく,先祖が払った犠牲について考えます。そして,わたしたちの奉仕が,先祖たちが福音のために進んでしてくれたことに対する感謝のしるしになればと願っています。彼らには家族と連絡を取るために,わたしたちが持っているような電子メールもスカイプもありませんでした。わたしたちがこれから経験することは,彼らに比べれば,間違いなく易しいものとなるでしょう。」
ビショップの妻のノラが付け加えた。「福音が真実でなかったら,この召しを引き受けないでしょう。自分はふさわしくないのではないかという気持ち,家族や故郷を恋しく思う気持ちなど,様々な感情がありますが,主を信頼してこの召しに前向きに取り組めば,必ずそれを補う祝福がもたらされると確信しています。」
ニールソンは,信仰を持つことの大切さについて語り,このような召しは自分の信仰を見つめる機会を与えてくれるとも語った。「人は信仰について語ります。でも今わたしたちは外へ出て信仰を働かせなければなりません。」
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