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第二副管長卜一マス・S・モンソン「決して忘れられぬ日々」聖徒の道1991年1月号、p71
寄りの抜粋
もうひとつの信仰の証は,伝道部内のセントトマス支部を訪れたときのことです。その支部はトロントから190キロのところにあります。妻と私は支部の聖餐(せいさん)会に招かれ,そこで話をすることになっていました。車で美しい町並を進んで行くと,教会の建物がたくさんあり,どれが自分たちの教会かわかりません。どれも違っていました。住所をたどって着いた所は,古ぼけたビルでした。支部はそのビルの地下にありました。教会員は25人で,そのうち12人が出席していました。司会者が,聖餐の祝福とパスをし,祈り,歌を歌っていました。
集会の後で,支部長のアービン・ウィルソン兄弟が話をしたいと言ってきました。彼は現在の「エンサイン」の前身である「インプルーブメント・エラ」を私に渡し,オーストラリアの教会堂の写真を指差しながらこう言うのです。「セントトマスにはまさにこのような建物が必要です。」
私はほほえみながらこう答えました。「そのような建物を建てるだけの人数が集まったら必ず建てられますよ。」当時教会員は,什分の一と断食献金のほかに土地の購入と建物の建築費用の30パーセントを納めなければなりませんでした。
彼は引き下がりませんでした。「我が家の子供たちもどんどん大きくなります。建物は今必要なんです。」
私はフェローシップをしたり教えたりしながら会員を増やすように励ましました。その結果は,努力と証を伴った信仰の大いなる模範でした。
ウィルソン支部長はセントトマス支部に宣教師を6人追加することを申請してきました。それが実現すると,彼は宣教師たちを自分の小さな宝石店の奥の部屋に集め,ひざまずいて祈りました。彼はそれからひとりの長老に近くのテーブルにあった職業別の電話帳を取ってくれるように言いました。ウイルソン支部長は電話帳を手に取るとこう言いました。「セントトマス支部の建物を建てる夢をかなえるためには,建物の設計をする末日聖徒が必要です。今,教会員の中には設計士がいませんから,ひとり改宗しなければなりません。」彼は設計士の欄を指で追いながら,ひとりの名前のところで指を止めこう言いました。「この人を私の家に招いて,回復のメッセージを聞いてもらいましょう。」
ウィルソン支部長は同じ方法で,配管工や電気工,大工などひととおりの職人をすべて指名しました。バランスのとれた支部にするために,ほかの職業の人も指名するのを忘れませんでした。それらの人々は彼の家に招かれ,宣教師と会いました。真理が教えられ,証が述べられ,その結果改宗が行なわれたのです。改宗した人々は,今度は自分たちが毎週,毎月ほかの人を招いて同じ過程を繰り返しました。
こうしてセントトマス支部は目を見張るほどの成長を遂げました。わずか2年半後には土地が購入され,美しい建物が建ち,霊感に満ちた夢が実現されたのです。セントトマス支部は今,シオンのステーキ部の強力なワード部となっています。
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